自転車がパンクしたので、100円ショップでパンク修理セットを買って来ました。タイヤからチューブを取り出してみると、チューブ全体が大分傷んでいる感じ。空気を入れ直して水の張ったバケツに浸けて、泡が出るところを確認、穴を塞いで修理は完了したのですが、翌日見たらもう空気が抜けていました。もう一度タイヤからチューブを取り出して、バケツに浸けると、昨日とは違うところから泡がブクブクと。これ以上の修理は諦めて、思い切ってチューブごと交換することにしました。

後輪は前輪と違ってチェーンがあったり、ブレーキも繋がっているので、ちょっと厄介です。でも、ナットやネジ、部品の順番を間違えずに元通りに出来れば、決して難しい作業ではありません。
【準備その1】
《道具を揃える》
必要な道具は次の通りです。

①マイナスドライバー
②プラスドライバー
③メガネレンチ(15ミリ)
④モンキーレンチ(10ミリ)
⑤モンキーレンチ(8ミリ)
⑥タイヤ脱着専用へら。
マイナスドライバーは絶対必要と言う訳ではありませんが、うちでは使いました。
【準備その2】
《新しいチューブを購入する》
タイヤの横を見ると寸法が書いてあります。

このサイズのチューブをネットで注文しました。
【ナットやネジを外す箇所】
自転車から後輪を外す為に、ナットを外したり、緩めたりする箇所は、自転車の左側(ブレーキ側)で全部で5箇所。右側(チェーン側)で2箇所だけです。
《ブレーキ側》

①後輪のハブ(車軸)を止めているナット(黒いカバーを外すと15ミリのナットが現れます。荷台、泥除け、スタンドを固定しています。)
②ブレーキワイヤーとブレーキを繋いでいるナット(10ミリ)ブレーキワイヤーからブレーキに力を伝えます。
③ブレーキワイヤーとブレーキを、金具を介して自転車の本体フレームに固定しておくネジ(ナット部8ミリ)
④は③の直ぐ上にあって、本体フレームに金具を固定するためのネジ(ナット部8ミリ)
⑤チェーン引き(チェーンの張り具合いを調整する10ミリのナットです。
《チェーン側》

①後輪のハブ(車軸)を止めているナット
②チェーン引きです。
【後輪を外す】
先ず、ブレーキ側とチェーン側両方の①の部分の黒いカバーをマイナスドライバーなどを使って外します。

このカバーを外せば、もうマイナスドライバーは使いません。カバーが外れると、中に15ミリのナットが現れます。

外側から15mmのナット、ワッシャー、荷台を支えるアーム、泥除けを支えるアーム、そしてスタンドの順番に外して行きます。

ナットはメガネレンチ(15mm)で外します。メガネレンチは100円ショップで買ってきました。

ブレーキ側とチェーン側両方のナットが外れたら、荷台、泥除けを外します。

スタンドを外すと同時に自転車を逆さまにします。

【ブレーキを外す】
ブレーキワイヤーとブレーキを繋いでいるナットを外します。

外す前にナットからどの程度ワイヤーが延びていたか、印を付けておくと、元に戻す時の目安になります。

道具は10ミリのモンキーレンチを使います。

ナットを外したらネジを抜きます。


次にブレーキ本体とブレーキワイヤーをフレームに固定している金具のネジ(ナット部8ミリ)を外します。
自転車を逆さまにしたので、二つ並んだ上側のネジになります。最初はモンキーレンチでナット部を回します。

ナットが少し弛むとプラスのドライバーでも回すことが出来ます。このネジを外した段階では、ブレーキとブレーキワイヤーは外れません。

次に直ぐ下側のフレームに金具を固定しているネジ(ナット部8ミリ)を弛めます。

このネジは外さずに弛めるだけでOK!ブレーキワイヤーとブレーキを外すことが出来ます。


【チェーンを外す】
次に、ハブ(車軸)に掛かるチェーンを外します。
チェーン引き(チェーンの張り具合いを調整している左右両側の10ミリのナット)を弛めます。


ドライバーなどの先でチェーンを引っ掻けてペダルを回すと、チェーンは簡単に外れます。

続いてペダル側のチェーンを外します。

同じようにドライバーの尖端をチェーンに引っ掻けてペダルを回すと、これも簡単に外れます。

【自転車本体から後輪を外す。】
ここまで来れば自転車本体から後輪を外す事が出来ます。

チェーンがハブ(車軸)に引っ掛かった状態なので、チェーンを外しながら本体から後輪を外します。

【チューブの交換】
タイヤからチューブを取り出します。空気を入れるバルブ部分のナットを外してタイヤを外します。
タイヤを外すのには、パンク修理セットの中に入っていたタイヤ脱着ヘラを使います。
タイヤの横からタイヤ脱着専用のヘラを、リムとタイヤの間に差し込んで、タイヤのヘリに引っ掻けて、そのままタイヤに沿ってずらして行けばタイヤが外れて、中のチューブを取り出せます。


新しいチューブに傷がつかないように、リムの内側の突起部分を覆うようにゴムの帯の位置を整えて、また空気を入れるバルブの穴の位置とゴムの帯の穴の位置を合わせておきます。

新しいチューブをタイヤに入れ込みます。


空気を入れるバルブ穴に合わせてタイヤをリムに取り付けます。

ある程度まで力で入れたら、ヘラを使って最後まで入れて、完全にタイヤがリムに納まったら、バルブのナットを締めます。
【自転車を元に戻す。】
タイヤのチューブを交換したら、これまでの手順を逆に辿って自転車を組み立てて行きます。自転車のハブ(車軸)の両側にチェーン引きをぶら下げます。

最初にハブ側のチェーンをはめてから、ハブを本体フレームに戻します。この時チェーン引きがフレームの内側になるように差し込みます。

この状態で、ペダル側のチェーンをはめます。

次に、ブレーキとブレーキワイヤーを本体フレームに付いている金具に固定します。

最初に下側のネジを締めて、次に上側のネジを締めて固定します。


そのあとブレーキとブレーキワイヤーを繋げます。


スタンド、泥除け、荷台の順にハブに取り付けます。

ワッシャーを噛ませてナットを軽く締めます。

チェーン引きのナットを締めてチェーンの張り具合いを調整してから、ハブのナットをしっかりと締めて作業は完了します。

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