姉の買ってきた「フォーク全曲集」の中にはグレープの曲が2曲だけ入っていました。「精霊流し」と「無縁坂」です。「「精霊流し」は1974年4月25日にリリースされたグレープの代表曲です。さだまさしさんの従兄が水の事故で亡くなって、その時の精霊流しの思い出がモチーフになっているそうです。「無縁坂」は1975年11月25日にリリースされました。池内淳子さんと三浦友和さんの共演するドラマ「ひまわりの詩」の主題曲となりました。 譜面なんて見ても自分にとっては象形文字と同じでサッパリ解りません。左手でコードを押さえて、右手で上から下に弾き下ろすだけで精いっぱい。我れながら「これは音ではない!、雑音だ!」と心の底から思いました。「精霊流し」にしても「無縁坂」にしても、今思えば、コード進行は決して難しい曲ではありません。しかし超初心者の自分にとっては、簡単なコードでさえも、弦を押さえる左手の指の先端が痛くて痛くて、必死の思いで押さえたと思っても音が出なかったり。自分にとってはギターはかなり辛い物でもあったのです。1976年の春にグレープは解散してしまいますが、その年の11月には、さだまさしさんがソロ活動を開始、「帰去来」というアルバムを発表します。自分はこの時中学3年生、高校受験を間近に控えていました。
「さだまさしさんのソロデビュー」
