【Versapro VY10a/C-5は超軽量。HDDをSSDに交換してどこまで速く動くのか?】
「Versapro VY10a/C-5」のディスプレイは12.1インチ。外寸は、縦217.0mm、横268.0mmとほぼA4サイズと同じ。
高さについては、脚部を除いた本体だけの一番厚いところが38.6mmなので、いま時のパソコンと比べるとちょっと厚みはあります。
しかし、パソコン自体の重さは、我が家の測りで実際に測ったところ、バッテリー込みで1,034gだったので、まだまだ軽くてコンパクトな機種と言えます。
「Versapro VY10a/C-5」は2008年5月に発売。CPUはcore(TM)2 Duo。積載メモリーは最大で2GB。
ちょっとばかり古くなり、メモリーも2GBまでしか載せることは出来ませんが、この軽さとコンパクトなサイズは、持ち運ぶには重宝するし、デスクの上で使っても僅かなスペースで済みます。しかし流石に動作速度が遅いと感じることが増えて来たのも事実です。
動作が遅いとやはりイライラしてしまいます。そこで今回はHDDをSSDに交換して、どれだけ速くなるのかを試して見ることにしました。
【「Versapro VY10a/C-5」のHDDをSSDに交換するのは超簡単。】
先ず「Versapro VY10a/C-5」を裏返しにして、バッテリーパックを外します。
外すネジは合計8箇所。
8個のネジを全て外して再び引っくり返せば、もう前面の板が外れます。
前面の板を引っくり返すと、HDDが姿を現します。
HDDを引っ張り出したら、HDDに接続されているコネクターを外します。
そのコネクターを今度はSSDに装着。HDDが収まっていたスペースにSSDを押し込みます。
あとは前面の板を載せて、裏から8つのネジを止めれば交換作業は終了。バッテリーパックを装着して電源を入れます。
ちなみにHDDからSSDに交換したら、パソコンの重さが1,034gから970gになりました。その差は64g。これだけでも交換した甲斐がありました。
【SSDにOSをインストール】
「Versapro VY10a/C-5」は元々64bit対応なのですが、メモリーは2GBが最大なので、これまでOSは32bitの「Windows7Professional」を載せて使っていました。全く同じ条件にしないと比較にならないので、SSDに載せ換えたあとも、32bitのWindows7Proをインストールしました。
【HDDとSSD速度の比較】
比較したのは以下の3つの項目です。幾度か繰り返しましたが微妙にバラツキが出ました。
①起動時間(電源を入れてからデスクトップ画面になるまで)。
52s~55sだったのが30s~36sに短縮しました。
②終了時間(シャットダウンをクリックしてから電源ランプが消えるまで)。
18s~21sが8s~12sに短縮。
③デスクトップ画面からのインターネット接続時間。
12s〜14s が5s〜7sに短縮。
以上のように全体的には速くなりました。わかり易くする為にこれらの結果をグラフにしてみました。
結論としては、ストレージをHDDからSSDに交換して大正解でした。
HDDからSSDに換えることで以上のような結果が得られましたが、「Versapro VY10a/C-5」は元々64bit対応のパソコンです。せっかく64bit対応なので64bitのOSを載せたらどうなるのか試してみました。
【OSを64bitと32bitとの比較】
Windows7とWindows10のそれぞれの32bitの場合と64bitの場合の起動時間と終了時間を比べてみました。
《VersaPro VY10A/C-5にWindows7を載せた場合。》
起動速度 32bit : 36s
64bit : 48s
終了時間 32bit : 8s
64bit : 10s
《VersaPro VY10A/C-5にWindows10を載せた場合。》
起動時間 32bit : 35s
64bit : 67s
終了時間 32bit : 10s
64bit : 45s
以上の結果が得られました。なんとなんと「Versapro VY10a/C-5」に64bitのOSを載せたら、動きが速くなるどころか逆に遅くなってしまいました。
これらの結果を踏まえて、我が家の「VersaPro VY10A/C-5」は現在、HDDからSSDに交換したあとは、32bitのWindows10を載せて使用しています。
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