「新幹線を乗り継いで、日帰りで仙台まで牛タン食べに行って来ました。」

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仙台日帰り食べ歩き新幹線小田原駅

◉熟年夫婦の食べ歩きグルメ二人旅・・・美味いものが食べたい!


 我が家から一番近い新幹線の駅は小田原駅になります。せっかく神奈川県の小田原から宮城県の仙台まで行くのに日帰りなんてもったいない!と誰もが思うかも知れませんが、我が家に居る可愛い猫たちのことを思うと、とても外泊なんて考えられないのです。何故なら、我が家の薄情な子供たちは猫の面倒など決して見てくれません。猫を散々猫じゃらしでいたぶったり、猫を抱き上げては無理矢理頬ずりしたり、夜寝る時は布団の中に強引に連れ込んで拉致監禁。弄ぶだけ弄んでも、まともに餌などをあげたことも無く、トイレの後始末なんか絶対にヤらないのです。そんな子供たちに可愛い猫たちを預ける訳には行かず、夫婦で話し合った結果、この際、日帰りでも良いから行ってみようということになったのです。
 そもそも事の始まりは、「最近何処にも行ってないね!」というカミさんの一言でした。子供たちが小さい頃は、夏は海、冬はスキー。その他のシーズンにも、キャンプに行ったり、かなりの回数色々なレジャーやイベントには参加してきたのですが、子供たちが大きくなるに連れ、家族ぐるみで行動することが徐々に減り、猫も飼い始めたこともあり、いつの間にか夫婦だけでも出掛けなくなっていました。
 この春、下の娘が高校卒業。ようやく子供たちも手が掛からなくなって来たし、久しく乗ってなかった新幹線にでも乗って、ゆっくりと旅行気分を味いたいと思ったわけです。
 何故仙台なのか?やっぱり仙台といえば牛タンですよね。その他にも、松尾芭蕉の松島や〜の絶景と言われる風景を一度この眼で見てみたいと思っていたし、伊達政宗公の青葉城跡にも訪れてみたかった。

 小田原駅から新幹線に乗車して東北方面に向かうには、東京駅で新幹線を乗り換えなければなりません。それぞれの所要時間は小田原駅から東京駅までがこだまで約30分。東京駅から仙台駅までは、はやぶさで約1時間30分。やまびこでも2時間とちょっとで着いてしまいます。せっかく新幹線に乗るのだから近過ぎてもつまらないし。日帰りするのなら時間も距離も丁度手頃だった。ということもあって目的地は仙台ということになったのです。
 そうと決まったら日帰りで仙台をどれだけ楽しめるのか、また、往復の新幹線のチケットがいくらで手に入るのかなどなど、ネットで調べて見るとJRで直接新幹線のチケットを買うよりも、旅行会社に行けば安く買えるパックがあるとの情報を入手。早速近くのJTBに相談に行くと、若くて綺麗な店員さんが、
「お得な東京⇔仙台日帰りパックがありますヨ。」と紹介してくれました。
 話を聞くと、このパックの起点は東京駅で利用出来る新幹線は、「はやぶさ」ではなく「やまびこ」になります。
 東京と仙台を結ぶ新幹線の切符を普通に買うと、乗車券は片道6,050円。やまびこの指定席料金は5,040円で合計11,090円。これを往復で買うと22,180円(東京↔仙台の往復割引はありません。)になりますが、このパックの料金は往復で15,000円なので7,180円もお得。夫婦で買えば14,360円もお得ということになります。新幹線の料金はかなり安くなりますが、はやぶさが使えない分乗車時間がちょっと長くなります。でも特に大きな問題は無しと言うことで二人分を購入しました。ちなみに小田原↔東京間は割引は無く片道の乗車券は1,520円、指定席料金は2,290円でした。

仙台日帰り食べ歩き新幹線チケット小田原→仙台

 小田原発の上りの新幹線の始発は、6時44分。東京駅に着くのが7時20分。乗り換え時間は12分で、東京発7時32分のやまびこに乗ることが出来ます。在来線を使って東京駅まで行けば、もっと早い時間の東京発の新幹線に乗ることが出来るのですが、とにかくゆっくりすることが旅の目的でもあるので、早朝から時間をかけて在来線を乗り継いでまで行きたくは無かったのです。
もちろん日帰りの限られた時間で、仙台を出来るだけ回ろうなんて全然考えません。絶対に無理はせず、できる範囲内でまあ、有名な松島の風景を見ながら、ビール片手に焼き牡蠣と牛タンを堪能。伊達政宗の青葉城跡に昇って、仙台を一望。もし出来れば市場を歩いて、お土産を買って帰って来れれば、それで良いかな。ちなみにもし一泊するなら秋保温泉かな?くらいに考えていました。

仙台日帰り食べ歩き小田原駅


 小田原駅には少しばかり早めに到着。新幹線に乗るのは久しぶりなので切符の入れ方に戸惑いました。改札を通るのに、乗車券と特急券を重ね合わせて一緒に入れるなんてちょっとビックリ。以前は一枚づつそれも乗車券だけ通せば良かったはずなのに。乗ったあと車掌さんが回って来て一人ひとり「切符を拝見!」なんてことは今は無いのですね。それだけ新幹線に乗るのは久しぶりだったのです。
 新幹線には乗れたものの、僅か30分で東京駅についてしまうので決してゆっくりとは出来ませんでした。東海道新幹線から東北新幹線への乗り換え時間は僅かに12分、東京駅は滅多に来ないし勝手がわからないのでちょっとドキドキ。トイレにも寄りたいし果たしてスムーズに乗り換えが出来るのか?女性用のトイレが少しばかり混んでいてカミさんが中々出て来なくて焦りました。案内板を辿りながら小走りでホームへ着いた時は出発の3分前。やまびこに乗り込んだ後はようやく落ち着いて朝飯タイムです。朝食は、小田原駅のコンビニで買ったサンドイッチでした。新幹線の中では窓の風景を見ながら、ゆっくりと旅行気分を楽しもうと思っていましたが、電車の中はやはり退屈、夫婦揃ってウトウト寝てしまいました。

 やまびこに乗っている時間は2時間と6分。9時38分仙台駅到着後、そのまま仙石線に向かって歩きましたが、繋ぎが悪くてホームでちょっと待たされました。
 仙石線に乗りこんで仙台駅を出発したのが9時57分。松島海岸駅に到着したのは10時37分でした。


 松島海岸駅から10分くらい歩いて遊覧船乗り場に到着。流石に遊覧船に乗る時間的余裕は無いと潔く断念。そこから松島の絶景を眺めようと思っていたのですが天候はイマイチで、空全体に何となく霞が掛かっていたせいか、眺めもイマイチって感じでした。

 お昼ごはんにはまだちょっと早い時間だったので、そこからすぐ近くにある「みちのく伊達政宗歴史館」を覗いて見ることにしました。

 伊達政宗の生涯が、等身大のたくさんのろう人形を使って場面ごとに再現されているのですが、建物の中は全体的に薄暗く、何となく薄気味悪くてカミさんと小走りで通り抜けて直ぐに出てしまいました。そこからすぐ近くにある「松島さかな市場」へ向かおうとしたら、その手前で人の行列が出来ていて、何かと思ったら牡蠣食べ放題の出来る「焼き牡蠣ハウス」なるものが建っていたのです。これは美味そうだと行列に並んでちょっと早めのお昼に。
 カミさんはまだあまりお腹が空かないと言うので、ビールとおつまみ用の焼き牡蠣と牛タンを注文。


 自分はビールと、牡蠣ご飯とアワビが付いた焼きガキセットを注文しました。

仙台日帰り食べ歩き松島焼き牡蠣セット


 しかし値段の割に牡蠣は小さめだし、ビールのコップも小さいし、物足りなさを感じました。

 その後「松島さかな市場」に入ったら、店の中央に長いテーブルが並んでいて、そこでも食事が出来るようになっていました。何人かのお客さんが食べているお皿をチラッと覗き見したら、こっちの方が断然美味しそうだった。
 お見上げ売り場を一通り歩いた後外へ出たら、「松島さかな市場」の店頭でもビールや食べ物が売られていました。揚げたての一見ちょっと大き目な牡蠣フライが売られていて、それを見たカミさんが少しお腹が空いてきたというので、牡蠣フライを買って食べてみたら、これが超絶品!アツアツで口はヤケドしそうだったけど、牡蠣の大きさも充分納得出来る大きさだったし、とにかく美味かったですね。ここで牡蠣フライを買ったのは大正解でした。

仙台日帰り食べ歩き松島牡蠣フライ


 その後もう一度市場に戻り買い物を済ませてから松島海岸駅に向かいました。途中珍しそうな店があってちょっと覗いたりして、駅に着いたのは13時半過ぎ、ちょうど電車が行ってしまった後だったので次の電車が来るまで20分近く待たされました。仙石線に乗ったのは13時51分、仙台駅に到着したのは14時29分、駅の改札を出るとすぐにタクシー乗り場があって、バスターミナルは階段を降りたその下にありました。
たくさんのバスがひしめき合っていて、どのバスに乗れば良いのか案内板も案内所も近くに見当たらず、時間の制約がある中で青葉城跡行きのバスを探す余裕は無いかもと思いバスは断念。上階のタクシー乗り場まで戻るとタクシーはすぐに乗ることが出来ました。仙台駅から青葉城跡に向かう真っ直ぐの一本道は、途中までは平らな道ですが、青葉城跡の近くになると段々と険しい山道となり、山を登り切ったところにタクシー乗り場があって、それを少し通り過ぎてタクシーは止まりました。かなりの高台に青葉城は築かれていたようです。

 城跡から見下ろすと、仙台の街を一望できます。街の中を流れる広瀬川が見えた時は「広瀬川流れる岸辺、思い出は帰らず〜」と心の中で思わず歌ってしまいました。ここに来たらやはりこの馬に跨った伊達政宗の写真を撮らないと。幾人もの人が像を取り囲んでシャッターを押していました。時刻は午後3時を回っていたので、良さそうなアングルからの写真は逆光になってしまいました。

仙台日帰り食べ歩き青葉城伊達政宗像


 青葉城資料展示館を見学した後時間が中途半端だったので市場に行くのは諦めて、仙台駅でゆっくりとお土産を見たり、旅の締めくくりとして一番の目的である牛タンをゆっくり味わおうと仙台駅に帰ることにしました。
 仙台駅構内のレストラン街には、牛たんの店が並ぶ牛たん通りと、寿司屋が並ぶ寿司通りがあって、牛たん目的でやって来た筈なのに、正直心が揺らぎましたが、初心忘れるべからずと自分たちの心に言い聞かせ、海鮮鮨の誘惑を振り切って牛たんを食べることにしました。時刻はまだ午後4時を少し回ったところなのに、牛たん通りのどこのお店にもお客さんが並んでいました。もう少し時間が経ったら絶対もっと混んでしまうと思い、夕飯にはちょっと早いけど自分たちも列の後ろに並ぶことにしました。待ち時間は思ったより短くお店に入いることが出来て、最初に注文したのはもちろんビール、そして牛タンステーキ。牛タンと言えば、スーパーで買った焼肉セットの中に、たまに数枚入っているのを食べるくらい。それも薄っぺらくて大きさも、ちょうどヤマザキのチップスターくらい。こんなに大きくカットされた牛たんを食べたのは初めてでした。

仙台日帰り食べ歩き牛タン


 厚みがある割に柔らかくて食べ応えは充分過ぎるほどありました。続いて注文したのはタンシチュー。大きな肉の塊がゴロゴロ、野菜も大きくカットされていて、生クリームが掛かったその味は文句なしのビーフシチューでした。

仙台日帰り食べ歩き牛タンシチュー


 最後に注文したのが茹でたん。手のひらサイズよりやや小さ目くらいの分厚く切った茹でたんが2枚皿の上に乗っていて、カミさんと一枚づつ分けました。下ろしたて生わさびと一緒に食べる味は格別、肉は噛めば柔らかく、出てくる肉汁は口の中に広がり、ワサビと肉の香りが鼻から抜けて、目と鼻と舌と歯で茹でたんを堪能しました。感想はもちろん「美味い!」の一言でした。

仙台日帰り食べ歩き茹でたん


 帰りの新幹線の時間は仙台発18時11分。お店を出てから新幹線に乗るまでに時間があったので、駅構内にあるお土産屋さんを何軒か回りましたが、それでも時間が余ってしまいました。チケットの払い戻しをして一本前の新幹線で帰ることも考えたのですが、払い戻しをして買い換えると、安売りのパックの割引が無くなってしまうので、それは勿体ないということで予定通りの新幹線を待つことにしました。

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 帰りの新幹線の中は、窓の外はもう真っ暗だし、ゆっくりするというよりは退屈で、乗っている時間が長く感じられました。二人共お腹はいっぱいだったし、一日の旅の疲れが出たのかウトウトというよりはグッスリ。東京駅に着いたのは20時44分。小田原へ向かう東海道新幹線の出発時刻は20時56分なので、帰りの乗り換え時間も行と同じ12分でした。乗ってしまえば新幹線で東京↔小田原はわずか30分強。21時31分、アッという間に小田原に帰って来ました。


 

 ただいま!

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