「リードを離したら大変です。」

　散歩の途中で、誤ってリードを放したりするとランは一目散に走り出してしまいます。戻って来いと名前を呼んでも決して立ち止まってもくれません。こっちが追いかけると、逃げるようにもっと早く走って行きます。良い方に考えれば、飼い主と一緒に走り回って遊びたいんです。悪い方に考えれば、足が遅くてランに付いていけない飼い主に、わざと自分を追い掛けさせて、飼い主をからかってバカにしているんです。いずれにしても、こっちが一生懸命走って追いかけても、追い付けない大きさにランは成長していました。そのタイミングで近くに子供を見つけると、そっちに向かって一目散。相変わらず人間が大好きです。道路を渡る時も、立ち止まって安全確認なんて絶対にしません。ただ突っ走るだけです。ですから間違ってリードを放してしまった時は、こっちも必死で追いかけますが、ある程度走り疲れるまでランは止まってはくれません。こういう時にランを立ち止まらせる方法が一つだけあります。ポケットに忍ばせておいた犬のおやつ「ササミ巻き」にランは目がありません。「ササミ巻き」をちらつかせると、ランはすぐに戻って来ます。厳密に言えば「ササミ巻き」でなくても、食べ物であれば何でも良いんです。とにかく食い意地だけは張っていて、単純で可愛い奴です。奴と言っても女の子なんですけど、女の子だと感じたことは・・・無いような気がします。