最初の子が産まれてから一時間が過ぎても二番目が出て来る気配がありません。心配になって再び病院に電話を掛けました。すると、もう一時間だけ様子を見て分娩が始まらなかったら連れて来るようにと言われました。午前9時40分、結局1時間が過ぎてもランの様子に何の変化も見られません。病院に連れて行くと、他にも数匹の犬が順番を待っていましたが、直ぐにランは診察室に通され、早速エコーで調べてくれました。すると2番目に出てくるはずの子の心音が聞こえないというのです。残念ながら2番目の子は生きていない可能性があります。この時3番目の子の心音は聞こえたそうです。しかし今度は2番目の子が出口を塞いで、3番目の子が出て来れないというのです。そこで促進剤を射ってしばらく様子を見ることになりましたが、その後さらに1時間経ってもランの様子には変化が現れず、結局帝王切開に踏み切りました。2番目の子はやはり死産でした。3番目の子は取り出された直後に1度だけ呼吸をしてくれたのですが、結局残念な結果に終わってしまいました。
他のジャックラッセルテリアと比べて我が家のランは体も小さく体重も軽かったので、出産には無理があったのかも知れないという先生の話でした。 2番目は200グラムの男の子。3番目は210グラムの女の子でした。学校から元気よく帰って来た小学二年の娘は、動かない二匹の子犬の姿を見て、目にいっぱいの涙をためてカミさんにしがみ付いていました。
助けてあげられなくて本当にゴメンね。