ラン、初めてのキャンピングリゾートWAN

　ランが我が家に来て二カ月が過ぎようとしています。身体も少し大きくなり、足腰もだいぶしっかりとしてきました。成長するに従ってそのヤンチャぶりもかなり増してきています。「そろそろランと一緒に旅行がしたいね」というお母さんのリクエストに応えて、さっそく今度の休日に旅行を計画することにしました。犬を連れて行く訳ですから、旅行とは言っても普通の宿には泊まれません。結局キャンプ場を探すことになったのですが、インターネットで調べて見ると、意外にも「犬はダメ！」というキャンプ場が結構多いことにはちょっと驚きでした。ペットOKでドッグランがあって、できれば近くに温泉があるようなキャンプ場。こんな条件で検索を続けて「キャンピングリゾートＷＡＮ」を見つけました。犬好きにはかなり評判が高そうです。場所は富士五湖の一つである西湖の湖畔にあります。普通のキャンプ場には何度か行ったことがありますが、ドッグランのあるキャンプ場は初めてで勝手がわからず、行って見るまでは少しばかり緊張していましたが、いざ着いてみるとさすがに犬ばっかり。どこの家族も犬を連れて来ていて、犬を通じて自然と会話が生まれて、すぐにキャンプ場の雰囲気に溶け込むことが出来ました。たまたまその日はキャンプ場主催の運動会の日。でもランはまだ生後４ヶ月にもなっていません。なのに周りはランより遥かに大きい大人の犬ばっかりです。どの種目に出たとしても勝てる望みはありません。でも何か種目を選ばないと出場出来ないというので、小型犬クラスの綱引きに参加することにしました。綱引きは一対一。相手はランと同じくらいの大きさの成犬でした。二匹の犬を背中合わせにロープで繋ぎます。飼い主が犬の前に立って犬の名前を叫びます。「ラン！こっちへおいで！」中々勝負が着かず家族揃って思わず熱くなりました。でもここでお母さんが反則行為とも言える奥の手。ランの大好物のササミ巻きをいつの間にかポケットに忍ばせていたのです。ランは目の前に出された大好物を食べようと必死に前進を試みます。周りから笑いと拍手が起こりました。それでも結果は引き分けでしたが、最後の表彰式では最年少の参加ということで特別賞の記念写真入りマグカップをいただきました。