「イチコの病状は徐々に悪化。」

　毎朝食事の後、暫くしてからイチコは必ずベランダでウンチをします。ベランダに出た時は必ずイチコの様子を見張っています。問題が無い時は、表面がテカテカしていて、形は小さ目のバナナみたいで、長さが10センチくらいの立派なウンチがツルンと出ます。

　ほとんど力むことも無くスンナリとウンチが出るので、腸が飛び出すことはありません。

　問題なのは二度目のウンチです。一度ウンチをした後5～10分程度経ってからもう一度ウンチをすることがあります。4月に入ってこの二度目のウンチをする回数がかなり増えてきました。この二度目のウンチの時は、中々出なくて一生懸命力んでしまいます。

　ようやくウンチが出てもその量はほんの僅かで、形もウンチの残りカスみたいなウンチが血液混じりで出てくるのです。そしてこの時は必ずお尻の穴から腸が飛び出して、タラタラと血を垂らしながら戻って来るのです。

　このままイチコを部屋の中に入れてしまったら、床は血だらけ。そのお尻でソファーにでも座られたら、ソファーは真っ赤に染まります。もしそのまま放って置いたら、イチコは出血多量で死んでしまうかも・・・と思うくらい出血は止まりません。
イチコの腸が出ていると分かったら、ベランダから入って来るイチコを待ち受けます。嫌がるイチコを押さえつけて、ビニール手袋をした手で飛び出した腸を押し込むのです。